こんにちは。京野fa-twitter-squareです。
最後に歯医者さん行ったのいつですか?
以前こちらの記事で、多くの人はきちんと歯磨き指導を受けていないし、歯がよく磨けていないということを書きました。
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定期的に歯医者に通っていたのに見逃され続けてしまったのはなぜか?
それはひとえに歯医者選びに原因があります。
今回は歯医者さん選びについて考察してみます。
デンタルクリニック選びは難しい
日本では予防歯科がすごく遅れており、定期的に歯医者に通っている人も世界的にすごく少ないそうです。
世界で一番予防が進んでいるスウェーデンでは、歯医者さんへの定期受診率は大人で80~90%、子供では100%です。またアメリカでも70%と高い受診率です。
先進国ではこのように、人々の歯に対する関心度が高いのに対し、日本では驚く事に定期受診率はたったの約6%。これでは虫歯や歯周病が悪化しても仕方ありません。
他国との比較
毎日もっとひどい患者さんの歯を見ているドクターからしたら、私の口の中なんて問題ない方なのかもしれません。
でもあとで問題が起こることが分かっているなら、未然に防ぐ手立てを教えてほしいですよね。
その後変えた先のデンタルクリニックで「歯周病になりかけている」と言われ、丁寧なブラッシング指導を受けることになりました。
私は適切なデンタルクリニックを選び、良いドクターに出会うってすごく難しいことだと思っています。
理由はいくつかあります。
腕の善し悪しの見極めの難しさ
まず当てずっぽうに近所のクリニックに行って、どんなドクターに当たるのかが分かりません。
そのドクターがどんなポリシーを持っているのか、治療の腕は良いのか、素人に見極めが難しいし、違ったと思ったところで治療が始まってしまったら逃げられません。
ドクターの治療方針が分からない
歯医者には色々な考えのドクターがいて、得意分野も異なるため、治療方針も様々です。
予防歯科に力をいれている人もいるし、治療にしてもなるべく自分の歯をもたせる人、すぐに削る人、インプラントが得意な人、かみ合わせにこだわりを持った人。
どのドクターに見てもらうかによって治療内容が全く変わってきてしまいます。
デンタルクリニックを選ぶときには事前にホームページなどで確認すると良いと思います。
治療のうまい下手が分からない
ごく初期の虫歯だったとしても治療の仕方が悪い(詰め方が下手など)と、食べかすが余計につまりやすくなって虫歯を助長することもあります。
歯はじわじわと悪くなっていくので、素人にはすぐにその治療の是非を判断することは難しいということがあります。
ところで、私は昔から疑問なのですが、デンタルクリニックって内科外科などと違って治療の前に説明があることが少ないですよね。
患者に選択権が与えられることが少ない。こっちは口を開いて身を任せるしかない。
あたったドクターがどんな考えを持った人なのか、処置の腕は良いのか悪いのか、素人は数年後の自分の口の中を見てみないと判断できない。そしてそのときにはもう遅いのです。
デンタルクリニックの多さ
デンタルクリニックはコンビニエンスストアより多いと言われますが、そもそもの数が多いんですよね。
そのため競争が激しく、「儲け主義」に走るデンタルクリニックも少なくないと思います。
小学生のときに通っていた歯医者さんでは、虫歯の治療をほんの少しずつしかしてくれなくて、また1週間後、2週間後に再診、と言われていました。
その頃にはまた虫歯が進行してしまうのです。
つまり、虫歯を完璧に治してしまったら患者さんが減ってしまうから永遠に治らないほうが良いという道理です。
適切な治療を上手に行い、予防歯科に努め、患者さんの指導をするデンタルクリニックは儲からないのです。
治療には保険治療と自費治療に分けられ、保険治療の場合、「点数」というものが決まっています。
領収書にも記載がありますが、治療ごとに歯科医師会により点数が定められており、その合計で料金が決まっています。
治療の種類だけでなく、月に1回しかとれないもの、再診でも取れるものなど様々な条件があります。
日本ではほとんどが保険治療のため、(開業医の場合は特に)点数を意識して治療をしているドクターも少なくないと思います。
治療を細かく分けて再診にしたり、無駄にレントゲンを撮ったり、毎回歯の検査をしたり、本当に必要なのか分からない治療を受けたことがある人も多いはず。
個人の見解ですが、以上がデンタルクリニック選びが難しい理由です。
予防に注力すべき理由
そもそも、なぜ予防が重要なのでしょうか?
虫歯になっても治療して治せば良いじゃないかと思いますか?
怪我もそうですが、人間の身体に一度生じた不具合は決してまったく元の通りにはならないので、不具合を発生させないことが極めて重要です。
1つ不具合が起こると、そこを庇って別の不具合が出てきたりします。
虫歯のデメリットを分解してみましょう。
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- 虫歯は痛い
- 1つの虫歯が次の虫歯を引き起こす
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- 食べる機能は生命に関わる
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- 噛むことは胃腸への負担を軽減する役割を担う
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- 見た目の美しさ
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- 身体のバランスを保つ
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- お金と時間がかかる
うまく噛めないと食べ物も美味しくないし、食べ物をよく噛まずに消化器官に到達すると胃腸に負担をかけます。
また、きれいな歯が生えていることは見た目の美しさだけでなく、歯のかみ合わせは身体のバランスに影響を与えます。
そしてなにより、治療にかかるお金と時間が馬鹿になりません。
ちなみに美容外科で自分の歯をセラミックにしようと思うと、1本あたり約75,000円かかります。
自分の歯を綺麗に保つことはそれだけで資産価値があるということです。
歯医者の選び方
では、具体的にどのように歯医者を選べば良いのでしょうか?
日本では予防歯科が浸透しておらず、虫歯がないのに定期的にデンタルクリニックに通う人はとても少ないです。
ということは、基本的には虫歯の治療をしないと儲からない。
そこで私が信頼の指標にしているのが「予防歯科に力を入れているデンタルクリニック」です。
すごくざっくりですが、本当に患者さんのことを考えていないクリニックは、患者さんが虫歯になった方が良いので予防歯科には力を入れません。
したがって、デンタルクリニック選びのときに、予防歯科や歯ブラシ指導に力を入れているかどうか調べてみるのが良いと思います。
そして、実際に歯ブラシ指導をしてもらうと良いでしょう。
私が知り合いに紹介してもらった(今通っている)デンタルクリニックでは、まず歯ブラシ指導がありました。
赤い染め出し液で自分が磨けていないところを認識し、また次のときにチェック、を合格するまで繰り返しました。
染め出し液、子供の頃以来使ったことがない方も多いんじゃないでしょうか?
完璧に磨けていると思っていた私の自信は染め出し液によって打ち砕かれました。
まとめ
- 予防に力を入れているデンタルクリニックを見つけよう
- 信頼できるドクターを見つけて定期的にメンテナンスしよう(1回/6ヶ月)
- 家族全員で取り組もう
虫歯、歯周病は唾液で移ります。家族全員で健康な歯を目指そう!
では、ごきげんよう。