妊娠して産休に入り、家に引きこもり掃除にハマっていた時期がある。
今回は産休中に学んだ掃除の知識についてまとめたい。
ところで、家庭で使える溶剤には様々なものがある。
- クエン酸
- 重曹
- セスキ
- 電解水
- 酸素系漂白剤
=過炭酸ナトリウム
=炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)と過酸化水素が 2:3 の割合で混在してできたもの - 塩素系洗剤
このうち、クエン酸は酸性、その他はアルカリ性で、
強さが重曹<セスキ<電解水<過炭酸ナトリウム<塩素系洗剤 となる。
汚れの種類
基本的には酸性の汚れにはアルカリ性、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤が有効だ。
つまり、まずは汚れの種類が酸性なのかアルカリ性なのか知る必要がある。
アルカリ性の汚れ
水垢、湯垢、尿汚れ・尿石、石けんカス、電気ポット内部の汚れ(水道水中のカルシウム汚れ)など硬くこびりついた汚れなど
酸性の汚れ
油汚れ、食べこぼし、手あか、皮脂、生ゴミの臭い、腐敗臭、お風呂の黒カビや赤カビ、黄ばみなどの汚れなど
洗剤の選び方
酸性洗剤
尿石や水垢、鉄さびやせっけんカス、お風呂のカビ、台所の除菌・殺菌
汚れに対して即効性がないので、布やティッシュペーパーなどを用いて洗剤を湿布するようにする。
しばらく時間を置いてブラッシングすると、汚れが落ちる。
ただし、酸性の強いものは、金属をも溶かしてしまうので注意が必要。
鉄をさびさせてしまったり、コンクリートやタイルの目地を傷つけてしまったりすることがある。さらに、大理石や繊維も傷める可能性があるので、不向きである。
中性洗剤
洗浄力がもっとも弱く、基本的に界面活性剤の働きのみで汚れを落とす。
素材に影響が小さく、お肌にも優しいのが特徴。
食器洗剤・トイレ洗剤・お風呂洗剤など中性洗剤は、幅広く利用されている。
アルカリ性洗剤
コンロや換気扇・レンジの油汚れ、ガレージの油汚れ、お風呂のカビ、窓ガラスの汚れといった、油汚れやカビ
肌荒れの原因になるので取扱時は、ゴム手袋を着用するなど注意が必要である。
強力なものが多く、フッ素コートがはげたりアルミが変色したりすることがある。
傷んだ塗装面への使用もおすすめできない。
漂白剤の種類について
漂白剤という観点で見たとき、大きく分けて「酸化型漂白剤」と「還元型漂白剤」に分けられる。
「酸化型漂白剤」は酸素を与えて白くし、「還元型漂白剤」は酸素を奪って白くする。
また、酸化型漂白剤は「塩素系」と「酸素系」に分けることができる。
匂いが少なく洗浄力も控えめで家庭でも安心して使えるのが「酸素系」だそうだ。
まとめ
つまり、以下のチャートにあるように水垢などアルカリ性の汚れにはクエン酸を、油汚れなど酸性の汚れに対してはその汚れの強さに応じて重曹、セスキ、電解水を試すと良い。
それでも落ちない頑固な汚れに漂白剤を試してみよう。
漂白剤についてはまず酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を試し、それでも駄目なら塩素系や還元型漂白剤を試す、というのが良さそうだ。
衣服に対して使う場合、塩素系、還元型漂白剤については色物には使えない。
また、還元型漂白剤は鉄さびなどに効果を発揮する。
重曹は水に溶けにくいためペースト状にして使うことができる一方、セスキ、電解水、酸素系漂白剤は水に溶けやすいためスプレーして使うことができるなどの特徴もある。
また、電解水については二度拭きしなくても良いというメリットもある。