その汚れに効果的な洗剤は?掃除は化学だ

妊娠して産休に入り、家に引きこもり掃除にハマっていた時期がある。

今回は産休中に学んだ掃除の知識についてまとめたい。

ところで、家庭で使える溶剤には様々なものがある。

  1. クエン酸
  2. 重曹
  3. セスキ
  4. 電解水
  5. 酸素系漂白剤
     =過炭酸ナトリウム
     =炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)と過酸化水素が 2:3 の割合で混在してできたもの
  6. 塩素系洗剤

このうち、クエン酸は酸性、その他はアルカリ性で、
強さが重曹<セスキ<電解水<過炭酸ナトリウム<塩素系洗剤 となる。

汚れの種類

基本的には酸性の汚れにはアルカリ性、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤が有効だ。

つまり、まずは汚れの種類が酸性なのかアルカリ性なのか知る必要がある。

アルカリ性の汚れ

水垢、湯垢、尿汚れ・尿石、石けんカス、電気ポット内部の汚れ(水道水中のカルシウム汚れ)など硬くこびりついた汚れなど

酸性の汚れ

油汚れ、食べこぼし、手あか、皮脂、生ゴミの臭い、腐敗臭、お風呂の黒カビや赤カビ、黄ばみなどの汚れなど

洗剤の選び方

酸性洗剤

落とせる汚れの種類

尿石や水垢、鉄さびやせっけんカス、お風呂のカビ、台所の除菌・殺菌

汚れに対して即効性がないので、布やティッシュペーパーなどを用いて洗剤を湿布するようにする。

しばらく時間を置いてブラッシングすると、汚れが落ちる。

ただし、酸性の強いものは、金属をも溶かしてしまうので注意が必要。

鉄をさびさせてしまったり、コンクリートやタイルの目地を傷つけてしまったりすることがある。さらに、大理石や繊維も傷める可能性があるので、不向きである。

中性洗剤

洗浄力がもっとも弱く、基本的に界面活性剤の働きのみで汚れを落とす。

素材に影響が小さく、お肌にも優しいのが特徴。

食器洗剤・トイレ洗剤・お風呂洗剤など中性洗剤は、幅広く利用されている。

アルカリ性洗剤

落とせる汚れの種類

コンロや換気扇・レンジの油汚れ、ガレージの油汚れ、お風呂のカビ、窓ガラスの汚れといった、油汚れやカビ

肌荒れの原因になるので取扱時は、ゴム手袋を着用するなど注意が必要である。

強力なものが多く、フッ素コートがはげたりアルミが変色したりすることがある。

傷んだ塗装面への使用もおすすめできない。

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漂白剤の種類について 

漂白剤という観点で見たとき、大きく分けて「酸化型漂白剤」と「還元型漂白剤」に分けられる。

「酸化型漂白剤」は酸素を与えて白くし、「還元型漂白剤」は酸素を奪って白くする。

また、酸化型漂白剤は「塩素系」と「酸素系」に分けることができる。

匂いが少なく洗浄力も控えめで家庭でも安心して使えるのが「酸素系」だそうだ。

まとめ 

つまり、以下のチャートにあるように水垢などアルカリ性の汚れにはクエン酸を、油汚れなど酸性の汚れに対してはその汚れの強さに応じて重曹、セスキ、電解水を試すと良い。

それでも落ちない頑固な汚れに漂白剤を試してみよう。

漂白剤についてはまず酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を試し、それでも駄目なら塩素系や還元型漂白剤を試す、というのが良さそうだ。

衣服に対して使う場合、塩素系、還元型漂白剤については色物には使えない。

また、還元型漂白剤は鉄さびなどに効果を発揮する。

重曹は水に溶けにくいためペースト状にして使うことができる一方、セスキ、電解水、酸素系漂白剤は水に溶けやすいためスプレーして使うことができるなどの特徴もある。

また、電解水については二度拭きしなくても良いというメリットもある。

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重曹

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 塩素系漂白剤

参考

洗濯・シミ抜き・クリーニングの大辞典

石鹸百科

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