すぐに結果を求めない

今、仕事で研修資料の開発をしている。

私と後輩2人、計3人で担当分野を決めて資料を作っているのだが、1人の進捗がかなり遅れてしまっている。

仕事が始まってしばらくは大した差がなかった、というか私の方が遅れていたと思うのにどうしてこんなことになってしまったのか。

 

そもそも私は6月に復職したばかりで、この技術分野についてすっかり頭から抜けていた(し、最新の情報が分からない)のでまずは勉強から始める必要があった。その間は当たり前だが資料はまったく進まない。

私はまず、その技術について簡単に説明されている資料を探すことから始めた。そして全体をなんとなく理解したあと、詳しい資料を探すことにした。周りの先輩やチームメンバーに良い研修資料がないかを聞いて、情報をまとめ、その中から良さそうなものをひとつ選んで、その研修にじっくり取り組んだ。研修動画を見ながらメモを取り、資料の構成を練った。

この間も資料作成はまったく進まず、ミーティングで進捗を確認されても「資料はまだ全然できていません。目次だけ考えました」くらいのことしか言えなかった。

しかし、研修をひととおり終えたらそこからは資料開発に専念できる。中身も理解できているのであとはそれをどう説明するか考えるだけだ。資料を作りながら「あれ?これってどうなっているんだっけ」と思うことがあっても、その研修資料のどのあたりにあるか分かっているのですぐに確認できる。

勉強というのは体系立てて理解していくことが重要だ。

 

後輩はおそらく技術の中身が分かっていないのになんとなく資料を作り始めてしまったのだ。そのへんにある資料をつなぎ合わせれば、それっぽいものを作るのは簡単だ。

しかしそれを自分の言葉で説明することはできない。体系立てて理解できていないからだ。

進捗会議で「どのくらい進んでるの?」と聞かれるプレシャーは苦しい。成果物を見せてやり過ごしたくなる気持ちは分かる。しかし中身をちゃんと入れるのを怠ってはいけない。勉強に近道はない。

資料を作るときは順番を間違えてはいけない。焦りは禁物。

 

写真はマンションの階段で死んでいた蝉。

 

京野
ばいちゃ!
スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう