簡単にできるかどうかとやりたいかどうかは別もの

朝、早く起きてパソコンに向かっていると、寝室で娘が泣き出した。

私がいるのはリビングのテーブル。寝室はダイニングのすぐ横、扉で仕切った向こう側だ。

しばらくすると寝ぼけ眼の夫が娘を抱えてやってきて、泣いている娘を渡して寝室に戻って行った。

初めてではない。こういうことが、たびたびある。

そのたび、これはどういう了見なのだろうか、と思う。

寝かしつけは私の仕事っていう括りなのだろうか。

それとも俺は明日も仕事で朝早いんだから寝かせてくれ、お前は育休中なんだから昼間寝られるだろう、ということだろうか。

私が復職したら何か変わるのだろうか。

おそらく否なんだろうな。

 

1歳の娘は今も授乳中で、おっぱいをあげながら寝かしつけすることが多い。

夫が抱っこしてあやすよりもおっぱいをあげれば簡単に泣き止むんだからそうすれば良いだろうという気持ちは分かる。

 

しかし簡単にできることとやりたいかどうかは別ものだ。

 

 

ところで、エンジニアの仕事をしていると、営業さんから電話やチャットで相談を受けることも多い。

営業担当はお客様提案や現場のトラブルなどで困って頼ってくる。

トラブルであれば仕方がない、と思ったりもする。あとでサポートに関わる請求ができることも多いしね。

厄介なのは提案やお客様から受けた質問を横流ししてくるもの。

「ちょっと教えてよ」「知ってるなら答えだけちょうだいよ」みたいなノリで気軽に電話をしてくる。

確かに質問してくる人よりは詳しいと思うよ。でも即答できないこともあるよ。

調べないで適当な回答はできないと思うものもある。

直接情報をヒアリングしたり、構成図送ってもらって確認したり、一応公式サイトで調べたり、みたいなことをしてると時間も労力もそれなりにかかるのよ。

そりゃ営業さんがイチから調べるよりは、勘所もあるし圧倒的に短い時間で済むんだと思う。けどゼロじゃない。

営業さんは「知ってることを教えてくれれば良いから。時間かけなくて良いから」とか言ってくる。

でもそれが簡単かどうかっていうのと、それをやりたいかっていうのはまったく別モノであり、簡単だからやってくれるだろうと思うのは大間違いである。

仮に回答の手間がゼロだったとしても、こちらに答えなければいけないという義務はない。

それを分かっている賢い営業担当は感謝を忘れない人間だ。借りや恩を案件や評価(担当エンジニアが評価が得られるような根回し)という形で返してくれる。

そういう営業担当には良いエンジニアが集まり、結果として良い情報が集まり、良い案件に恵まれトラブルも回避できるというわけだ。

 

まず感謝の気持ちが大切であり、それを行動で示すことが重要である。

 

写真は、土手に咲く菜の花。

京野
ばいちゃ!
スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう