書道昇格試験

今月は書道の昇格試験がある。

師範の資格を取ろうと思っているが、今の段位から師範まであと6つ段階がある。

有段者になると基本的には昇格試験でしか昇格しない(毎月の課題で合格が付かない)ので、1年に2つしか上がれない。つまりストレートに行ってもあと3年はかかるということ。のんびりやる。

昇格試験の課題は、楷書と行書の条幅がひとつずつと、硬筆ひとつの計3つの課題がある。

条幅というのは半紙よりもずっと大きな紙に書くもの。床に下地と条幅紙を置き、文鎮で止める。そして中腰になって書いていく。そのため、かなりスペースが必要となる。自分の部屋がないのでリビングで書く。

つまり、子どもがいたら絶対に書けないし、まず書き始める前に床のおもちゃを片付けるところから始めなければならないので気持ち的なハードルも上がる。

準備や片付けも含めて「書道をする」という自分時間が確保できて初めて成り立つのである。

 

娘が寝たところで夫に息子を連れ出してもらった。しかし、時間制限があると思うとなかなか落ち着かない。

しかし昇格試験は1年に2回しかないので確実に合格しておきたい。

これまでの経験から、硬筆と楷書の課題はなんとかなる、つまり書けば合格する自信がある。

問題は行書だ。

そもそも字が間違えていると問答無用で不合格になってしまうので、一度先生に指導を仰ぎたい。

 

締め切りまではまだ時間がある。

まず、楷書の課題を書いてみて、ある程度書けるということを確認した。この感じであれば何枚か練習すればすぐ仕上がるだろうという感触が掴めた。やはり行書を集中的に練習すべきだと判断した。

 

今回の試験の目的は作品のクオリティを究極まで高めることではなく、合格することだ。

そのためにまず自分の現在地を確認し、必要なゴールの位置を確認した。現在地の確認やゴールまでの道のりに人の力が必要であれば積極的に頼る。そしてゴールに到達したと判断したらそれ以上クオリティを高めることに時間を使わない。

 

昔はこういう判断ができなかった。

学校の勉強でも仕事でも100点を目指した。自分の時間が許す限りクオリティを上げ続けるべきだと考えていた。

 

しかし子どもが生まれてから考え方が大きく変わった、いや、変えざるを得なかったというべきか。

テストに合格するために60点が必要だと分かったら、60点を取るために最低限の努力をすれば良い。捨てられるところは捨て、あくまで目的にフォーカスする。こちとらそれ以外のことにつかうリソースは持ち合わせてないのだ。

 

今日はとりあえず楷書と行書を何枚か練習して終わった。

 

 

写真は、お宮参りの神社で撮ったもの。

 

 

京野
ばいちゃ!
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