
急に思い立って家族で上野公園に行った。
ゴールデンウィークに博物館に行くなんて意識の高い人だけだと思っていた。
ところが蓋を開けてみると博物館は大変混んでいた。というか、チケット売り場がすでにすごい行列。
係の人に聞いてみると皆「空也上人と六波羅蜜寺」特別展のチケットに並んでいるのだという。
「びじゅチューン!」のベーカリー空也の店長だ。
0歳児と3歳児を連れてこの行列はしんどすぎるので特別展は諦め、一般のチケットで入場した(こちらはすぐに入れた)。
博物館は思ったよりも楽しめた。やはり「びじゅチューン!」で色々な作品を知ったことで以前よりも美術作品に興味が湧いている自分を発見した。
しかし「びじゅチューン!」に出てくる作品では見返り美人図しかなく、それ以外はほとんど分からなかった。
子連れの素人の場合、レプリカで良いから知っている作品が多く並んでいる方が楽しめるかもしれないと思った。そういう意味ではやはり大塚国際美術館にはぜひ一度行ってみたいと思う。
ひととおりまわったあと、博物館の中にあるレストランで食事をし、その後土産物コーナーに足を運んだ。
ここが興奮ものだった。
八橋蒔絵螺鈿硯箱を模した缶に入ったクッキーや風神雷神図屏風のトートバッグ、見返り美人図のメモ帳、鳥獣戯画のマスキングテープ…
どれも欲しい。
「あわわわわわ…尾形光琳様ァ…」という気持ち。ご本人がご存命というわけでもないのに課金してしまう。
今回作品を見ていないものですら愛着を感じ、コレクションしたくなる。
まるでコンサートのあとのグッズ販売である。
これまで特定のファンになった経験のない私は「ファン心理ってこういうものか…!」と納得した。
「びじゅチューン!」を見ていなかったら絶対にこんな気持ちにはなっていない。
知るっていう工程はこんなにも気持ちに影響を与えるのか、と思った。
楽しすぎたのでぜひまた行きたい。
