手段と目的

最近、コミュニティ設計についていろいろと考えている。

現在私はオンライン軍師コミュニティという小さなオンラインコミュニティを運営している。所属しているメンバーはもともと「ITツールを活用して自分自身をマネジメントして目標を達成しましょう」という趣旨で開催したクラスの受講者である。

このクラスは3ヶ月間限定で人数は1クール5名限定。クラスは3ヶ月後には解散する予定だった。

ところが、クラス卒業後も継続したいという声が多かったため、新規に卒業生用にコミュニティを作り、残りたい人が議論できるスペースを残した。何か付加価値をつけようと相変わらず勉強会動画をアップしたり、継続的に課題を出し、振り返りコメントをつけたりしていた。

しかし、その後クラスを開講するたびに継続コミュニティへの参加人数が増えていき、全員の課題を添削するのが困難になった。

結果的に、現在は私から課題を出して添削をすることはせず、情報共有の場としてのコミュニティだけが残った。

現在の形に落ち着くまでいろいろな試行錯誤を行った。

メンバーは何人が適切なのか。チャンネル設計はどうすると分かりやすいのか。どのような仕組みにすれば使いやすいか。メンバーが求めていることはなにか。私はどうしていきたいのか。

今も考えながら走っている状態ではあるが、形を変えながらも1年以上コミュニティを存続できている。これは当初想定していなかった状態だ。

毎日何かしらの投稿があり、困っているメンバーがいれば即座にコメントがつき、特定のトピックでは活発な議論がある。

ワーキングマザーのサードプレイスとしてかなり面白いコミュニティが形成できているのではと思う。

このコミュニティに集まっているメンバーを表現すると、賢く、前向きで、学びが好きな人たちだ。

では、こういうメンバーを集めて新たにコミュニティを作ろうと思ったとする。

募集要項に、「賢く、前向きで、学びが好きな人たちが集まるコミュニティを作りたいと思っています。該当するような方、お集まりください」と書く。これで同じようなコミュニティが作れるだろうか。

答えは、否、だと思う。

つまり、もともとは別の目的で集まったが、結果的にこういう人たちが集まったということ。これが重要な点だと思っている。

 

写真は、今日食べたティラミス。

 

 

京野
ばいちゃ!

 

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