
今朝は息子を幼稚園に送り出したあと、犬の散歩をしながら友人と電話で話した。
散歩は運動不足解消のため。
最近身体がとても重い。
来週にはもういつ産まれてもおかしくない周期に入るが、今回は赤ちゃんも少し大きめ、私も少し体重が増えすぎなきらいがある。
外へ出てみると、お年寄りが結構散歩している。1人で歩いている人もいるし、連れ立って歩いている人もいる。2人で歩いている人などは約束してどこかで待ち合わせして散歩しているのだろうか。
出発したときには、「太陽が出ているとポカポカと暖かく感じるな」と思ったけれど、土手沿いを歩いていると風が冷たく感じた。
電話相手は入社一年目のときの同期なのだけど、彼はもう同じ会社にはいない。
私は転職経験がないけれど、彼はすでに何度も転職をしている。
向こうからときどき連絡があり、近況などを話す。
もともと入社一年目のときからキャリアや将来の話をよくする仲だったので、その延長なのだろう。
今回もお互いの近況の話、仕事の話、それから今年の目標の話などをした。
彼はいつも仕事に対してなんらかの具体的な目標や展望を持っており、これから出産を控え仕事に対する具体的な目標がない私にはそれがとても眩しく感じた。
最近携わっているプロジェクトや最新の技術動向、注目している技術ニュースなどの話に対して、今の私にはどこか遠い世界の話に思えた。
未来にわくわくしている人は良いな、と思った。
話していて活力がもらえるし、楽しい。
話を聞きながら、ふと彼の目標設定の仕方が気になった。
彼の目標はいつも明確で具体的だ。
「この分野を極めよう」と決めて登り詰めていき、一定のタイミングで別の分野に移っていく。
とにかく、ずっと同じことをしていない。常に変化し、前進している。
では「これをやろう」と見極める基準はなんなのだろう。
世の中には色々な技術分野があり、流行り廃りがある。今ホットな技術があり、会社が力を入れるフォーカスエリアがある。
彼はまさにフォーカスエリアの第一人者としてリードしている人間だが、その分野はもう飽きたので別のことをやりたいらしい。
彼は飽きたというけれど、傍から見ればしばらくはまだそこにいて安泰な分野である。
そこにいればトップに君臨し続けることができ、案件も力半分で回しながらしばらくは稼ぎ続けることができるだろう。
しかし彼はそれをしない。
「同じことしててもしょうがないでしょ」
「刺身にタンポポ乗せるだけみたいな仕事はしたくない」
「俺じゃなきゃできない仕事がしたい」
彼の興味があるのはまだ開拓できていない分野(新しい分野であり業界に第一人者が不在)であり、その道を開き仕事を起動に乗せるところまでなのである。
常に新しいことにチャレンジしていたい人なのだ。
そしてその分野の見極めは、「勝算があること」。つまり、自分の得意が生きること。
一本確立した強みに新しいものをかけ算して自分のスキルの幅を広げていく。
まったくの新雪は踏まない。
やるからには勝つ、が彼のモットーなのだ。
