収納場所を変えたいと思ったとき、当然だけど、ものの移動に伴って新しく場所をあけなければならなくなる。
もし移動先にものがあれば捨てるか移動するかしなければならないわけで、「家」という限定的な空間の中の「部屋」という小さな箱にものをどう収めていくのか、パズルのように考えを巡らせなければならない。
あちらを立てればこちらが立たず、ということも多々あるし、ある課題が別の課題を引き起こすこともある。
そんな「課題」の対処方法の例について、今回は、掃除用具の収納を例にどう整理したのか紹介してみたい。
掃除用具はもともとダイニングにある小部屋に格納していた。
しかしここを、食材を格納するパントリーとして使おうと考えはじめた。
そんなとき、食材を掃除用具や洗剤と同じ場所に置くのは避けたいと思った。
そこで掃除用具の収納場所を別の場所にすることを検討し始めた。
このように、部屋の収納はパズルのようにある場所の収納方針の変更が別の収納場所に影響してくるのである。
Trelloではもともと収納場所別に現状整理と改善を行っていたが、何か課題や問題が発生した場合、その内容が場所カードの中に埋もれてしまい把握しづらいと感じたので、新たに「課題、悩み」というカードを作成して思考途中のものをストックすることにした。
「掃除用具をどこに収納するか?」という課題に対して考え始めた。
次に、掃除用具別に収納場所のあるべき姿を整理するために「掃除用具まとめ」カードを作成した。
パントリーに掃除用具を置くのをやめようと決めたとき、掃除用具の収納場所として最初に思いついたのが脱衣所の洗濯機周りだった。
ドラム式洗濯機にはラックを設置しているため、フックでものを吊り下げることができる。
ここにクイックルワイパー類をぶら下げてみた。ハンドクイックルのみ、気づいたときに掃除できるようリビングに設置することにした。
残りの掃除用具は、掃除機のみだが、掃除機はもっぱらお掃除ロボットを使っているのでもはや大きな掃除機は不要なのではと思えた。
いずれ廃棄して小さなスティック掃除機に乗り換えたいと考えている。
次に、検討したのがクイックルワイパーの替えや洗剤類のストック置場。
これは「ストックまとめ」カードを作成して整理した。基本的には「なるべく使うも場所の近くに収納する」方針とした。
洗濯機洗剤は脱衣所に、トイレブラシの替えやトイレットペーパーはトイレに、ハイター系はキッチンに、というように。
そして今回クイックルワイパーは洗濯機横にかけることにしたので、クイックルワイパーの替えは洗濯機周りのラックに収納することにした。
最初これをファイルボックスに入れてみたが、ラックの上段に配置すると非常に取り出しにくかった(ラックのポールも邪魔である)。
そこで、次にこれを籠に変えてみたが、籠が重たくて出すのが大変。
奈賀井さんに「見えないと忘れる」旨のコメントをいただき確かにそうだなと重い半透明の箱を使うことに決めた。
このようにして、掃除用具収納およびストック収納の場所が決まっていった。
「決めるロジック」はまさにプログラミングのようだと思った。
