
幼稚園の冬休みが終わり、今日から息子の幼稚園が再開。
ということで、午前中にオンライン軍師の面談を1件、お昼に打ち合わせ1件のほか、いくつか雑務をこなした。
それだけでもう疲れてしまった。
ついでに会社の仕事をひとつ片付けようと思ったら、VPN接続(社内環境への接続)がうまくいかず、原因について調べていたらあっというまに息子の幼稚園お迎えの時間になってしまった。タイムアップ。
やっとできたひとり時間、いろいろやるぞ!と意気込んでみたりするものの、まぁたいていこんなものである。
いよいよ臨月。
出産というイベントに伴い、どうしたって身動きが取れない期間が発生するので、自分がいなくても問題が起こらないよう事前にいろいろと準備する必要がある。
私は出産という経験の中で、引き継ぎや自動化の仕組みを考える癖がついた気がする。
「脱・属人化」チャレンジである。
副業でチャレンジしているオンライン軍師もそのひとつで、私は今回の妊娠発覚に伴い、徐々に属人化を排除する方向に舵を切った。
脱・属人化で特に私が意識したのは、「権限の譲渡」と「文化の醸成」である。
権限の譲渡とは、メンバーにある程度の管理権限を付与することを指す。
ただし、これは信頼関係が築けていることが前提であり、相手を選ばないとリスクになり得るので注意が必要だ。
メンバーが多い場合には、権限を付与する人数を絞るのも効果的だと思う。
とにかく「自分にしかできないこと」を減らして(あくまで減らすのであり、なくしてはいけない)、自走する仕組みを整える。
自走のために何が必要なのかを見極めることも重要なポイントとなる。
「手放す」ことは勇気がいるかもしれないが、手放すことで新しいものを手にすることができる、ともいえる。
文化の醸成とは、雰囲気づくりだ。
私が大事にしたいのは、メンバーそれぞれが主体性を持ちのびのびと活動できる雰囲気、積極的に情報をシェアするオープンで前向きな文化である。
もちろんオープンであるためにはその場の安全性の担保が必須だし、情報をシェアするためにはその仕組みを整える必要がある。
しかしそういうハード面よりも、「雰囲気」という一見掴みどころのないソフト面が重要だと思っている。そして、文化を作るためには、まず自分が背中を見せるのが一番だと考えている。
たとえば私は、オープンな文化を醸成するために、情報をシェアして蓄積したり、勉強会を開催したり、個人チャンネルに振り返りや思考ログを蓄積したりすることを推奨している。
このように、まずは「こうしたい」と言葉にしてメンバーに伝える。そしてそれを自ら率先して行動することで「コミュニティをこういう風に使って欲しいと思っている」ということを示すことが重要だ。
また、自走するコミュニティではメンバーの自立・自律が必要だと考えている。
そのため、私が頂点に君臨するトップダウン組織でないことをメンバーに伝えるために、先に触れた「権限の譲渡」を行った。この「行動」により、私がメンバーを信頼し、あくまで横並びの存在であることを示したのである。
言わずもがな、心理的安全性の担保されたコミュニティをつくるためのルールづくり、それをメンバーひとりひとりの共通認識として浸透させる仕組み(アナウンスを繰り返す)、何かあったときには守ってもらえると思ってもらえる信頼関係の構築も重要だ。
コミュニティ運営をしていると、総じて人間性が試されるな、と思う。
当初は出産を機にコミュニティを閉じることも考えた。
しかし場を残してほしいというメンバーの声を受け、私が不在になっても自走する仕組みを整えることにした。
今回はたまたま私の出産というイベントがあり、急遽仕組みを考えることになったが、改めて「脱・属人化」について考える良い機会になったなと思う。
しかし、いくら今は活性化していると思われる場も、うまく自走しているように見える場も、放置すれば錆びついてしまうだろう。
何に関しても常に次の一手を考えておくべきだと考える私は、次のオンライン軍師のコミュニティ設計について考え始めたところだ。
そしてやはり、新しいことを考える、つくる、設計するのは楽しいなと感じている。
