
今日は妊婦検診だった。外気温はめちゃくちゃ低い。
今日はお腹にベルトをつけて赤ちゃんの心拍検査だったのだけど、検査の間にあたたかいハーブティーが提供されて、これが大変に美味しかった。
今回は里帰り出産となる見込みだが、出産を予定している産院は駅前の新しいビルに入っているとても綺麗でお洒落な病院である。まるでホテルのよう。
パンフレットの案内によると出産プランが複数用意されており、個室プランにはオイルマッサージなども付いているという。
産婦人科も立派なサービス業だなと感じる。
長男出産のときは都内のいわゆるセレブ病院で出産したが、それよりも今回通っている地方の病院の方が妊婦に対するおもてなし力が高い気がしている。
今日はバースプラン記入用紙を渡された。
前回の出産のときは色々書いたが、破水から始まり陣痛がきてからはあっという間に生まれてしまい、バースプランの記憶は特にない。
初めての出産のときは不安が大きくて事前にあれこれ準備していたが、2人目の出産はなんだかのんびりしていてまだ名前も決めていなければ、入院の準備もしていない。そろそろ着手しなければ…。
子どもが生まれてから自分のために本を読むということができずにいた。
時間が取れないという理由のほかに、そもそも読書しようとしなかった、する気が起こらなかったということもある。
本など読まなくても子育てそのものがとても刺激的で面白かったし、第1子妊娠中に始めた発信活動(Twitter、ブログ、Instagram、Youtube、音声配信など)、副業チャレンジなどから得る外部刺激が自分にとって充分なインプットになっていた。
そしてそれらのインプットでアウトプットが回っていた。
しかしこれらにもだんだん慣れてきて刺激が薄くなり、第2子妊娠を機に頭も働かなくなり身体もだるい。頭も働かない。
アウトプットがぜんぜんできない。それがストレスになっていった。
無自覚だったが、アウトプット(自分を表現)することがストレス発散になっていたのかもしれない。
これまでの経験から、アウトプットできないときはインプット(内部で思考するという行為も含めて)が不足していることが原因であることが多い。
そう考えて、久しぶりにKindleを引っ張り出してきた。
私が持っているのは、既に廃盤となっている幻の端末「Kindle Voyage」である。
販売期間が短かったのでもしかするとご存じない方もいるかもしれない。White Paperなどはシリーズがなお健在だが、Voyageという名前はこれっきりである。
通常、Kindleでページめくりをしようと思ったら画面上を指でスワイプしなければならないが、Kindle Voyageには左右にページめくりボタンが搭載されていて、このボタンを押すことによってページを進めたり戻したりできる(それがウリのひとつだった)。
一見地味な機能だが、端末を持った手でスワイプするのは難しいので、このボタンがあることで寝転びながら片手でページめくりでき、非常に便利である。
タブレットとしては、AppleのiPad Proも持っている。iPadにアプリをインストールすることでKindle本を読むこともできるが、久しぶりにKindleを持ってみて改めてその軽さが魅力だと気づいた。
iPad Proをずっと持っているのは重すぎて無理だ。これがKindleだとまったく疲れない。
さらに、タブレットとの大きな違いは余計なアプリが一切入っていないということだろう。
iPadやiPhoneを見ているといろいろな通知が届いたり、他のアプリが目に入ったりしてつい読書以外のことに思考が持っていかれる。
一方、Kindle端末は読書しかできないのでこれに没頭することができる。
これが「専用端末」の価値であると思う。
本を読むことに特化されているのである。
以前、ちきりん氏が「映画館の価値は強制的に映画を観る環境が用意されること」というようなことを言っていて、なるほどと思った。
なんとなく手持ち無沙汰になるとスマートフォンを起動してしまう。ひととおりSNSアプリを巡回して、「別になんの目的もないのに開いてしまったな」「無駄な時間を消費してしまったな」と思うことも多い。
ひどいときには、何かを調べようと思ってスマートフォンを開いたら、直前まで見ていたページが開いていて、それが目に入った瞬間、今何を調べようとしていたか忘れるといった有様だ。
それくらい身の回りに情報が溢れていて人に時間を消費させてくる。
人間はパソコンのように同時並行でマルチタスク処理できないので、集中すべきときにいかに雑音を断つかということが重要になってくる。
「身動きが取れないと思うときには外部刺激を与えよ」という話は以前、noteのマガジンにも書いている。
